ご挨拶

桜の会のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。

「目に入れても痛くない」
我が子の誕生から同じ屋根の下で日々生活を共にし、自らの人生が我が子の幸せ、と感じる親にとって、ある日突然配偶者と子供に会えなくなってしまう状況はとても言葉で語り尽くせるものではございません。

私もそのような経験をし、一度は命を自ら絶ってしまおうとする行動さえ起こしてしまいました。

幸い一命は取り止めたものの、なぜこの平和な日本で親子の断絶が起こってしまうのか?

その理由が日本の民法に定められた「離婚後強制単独親権制度」に起因するものだと知り、また私と同じような経験をしている方がこの日本で数多くいらっしゃると知るまでに、そう時間はかかりませんでした。
そして胸が張り裂けるほどの不条理な我々の思いに対し、弁護士も裁判所も誰も明確な解決方法を知りませんでした。
知らないというよりも、正確には現状では救済される法律がなく、法を変えるしか解決できないとわかったのです。

そこで2019年1月に周りの知人を辿り、たった6人の当事者で大阪からスタートしたのがこの「桜の会」です。

設立当初は、街頭に立って私たちの置かれた状況を説明しても、共同親権への法改正を訴えたビラを配っても、誰も自分ごととして受け取ってくれませんでしたが、それでも日々地道な努力を重ねてくごとに、声を上げる当事者が増えていきました。

そして現在では大阪本部をはじめ、北海道、関東、中部、九州支部が立ち上がり、毎週全国各地で勇気あるメンバーが「離婚後原則共同親権」を訴えるまでになりました。

中には同居親の立場の方や両親の離婚を経験したお子様、さらに非当事者の方もいらっしゃいます。またアメリカ、オーストラリアをはじめとする外国人当事者もいらっしゃいます。

私たちの活動は「離れて暮らす親子が自由に会える社会を実現したい」という非常に純粋な、そして親として当たり前の行動を起こしているだけに過ぎませんが、活動を重ねるごとに国民の皆様のご理解もどんどん広がってきている実感がございます。

そして今後も国民の皆様の支持を得るための周知活動・街宣活動、さらには国会や地方議会への陳情やロビーイング、親子法制関連国賠等など幅広く活動を行なって参ります。

私たちが住むこの日本で、「夫婦の別れを親子の別れにしない」社会を実現できるよう、一日も早い「離婚後原則共同親権」への法改正を願ってやみません。

桜の会 代表
平山雄一郎